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肛門周囲瘻(ろう)/肛門フルンケル
肛門周囲瘻(ろう)は、肛門の周辺の皮膚や肛門嚢(のう)と呼ばれる部位に引き起こされた感染症が悪化し、瘻孔(ろうこう)と呼ばれる病的な穴を形成する病気です。また症状が進行すると瘻孔(ろうこう)が深部にまでおよび、直腸や腹腔まで達することもあります。特にジャーマン・シェパードやラブラドール・リトリーバー、アイリッシュ・セッターといったような大型犬に発症しやすい傾向があるとされています。
■病気の詳細
肛門周囲瘻(ろう)は、肛門周囲の膿瘍を特徴とする慢性進行性の病気です。肛門やその周辺の皮膚の汗腺や皮脂腺に引き起こされた炎症が細菌感染などによって悪化し、肛門周辺に痛みを伴う膿瘍を形成します。膿瘍は自然に破れて膿を排出しますが、排出後にトンネル状のろう孔と呼ばれる穴を形成します。軽度のうちは体表に穴が開く程度ですが、症状の進行に伴いろう孔とろう孔がつながったり、直腸や腹腔といった深部にまでろう孔が達することもあります。膿が排出されると膿瘍形成時に見られる痛みは消失しますが、形成されたろう孔は炎症を起こしやすく、再発を繰り返すことがあります。
肛門周囲瘻(ろう)は平均5-8歳の雄において良く見られる病気です。また、特にジャーマン・シェパードにおける発症率が高いとされていますが、これはジャーマン・シェパードの肛門周囲の腺がほかの種類のイヌと比較して多いことや、自己免疫疾患にかかりやすいという性質が関わっているためと考えられています。
【症状】
痛み
肛門周囲を頻繁に舐める/噛む
肛門部を床につけて歩く
排便困難、便秘
下痢
肛門周辺の膿瘍、出血
悪臭のある分泌物
■病気の対処法
手術による膿瘍や懐死した組織の切除といった外科療法と薬物療法とがあります。使用される薬物には鎮痛剤や抗生物質などがありますが、最近では免疫抑制剤であるシクロスポリンに効果が認められています。
■その他
日頃からイヌの排便行動に注意を払う必要があります。肛門周辺を頻繁に舐める、肛門部を床や地面にすりつけようとする、なかなか便をしない、排便時痛がって鳴く、といったような様子が見られた場合は、動物病院で健診を受けるようにしてください。
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